【経済学】国内総生産(GDP)に中間財の価値を含まない理由
楽して生きたい人です。
今回は国内総生産(Gross Domestic Product/GDP)に中間財(Intermediate Goods)の価値を含まない理由をご紹介します。
1.結論から言うと
最初に結論を簡潔に言うと、
最終財(Final Goods)の価値の中に中間財の価値が含まれているから
です。
2.用語の意味
用語の意味を確認しましょう
1.国内総生産(Gross Domestic Product/GDP)
居住者たる生産者による生産者価格表示の生産額より購入者価格表示の中間消費 (生産者価格表示の付加価値) に輸入税を加算したものと定義される。居住者たる経済主体は海外の生産への参加の結果として,雇用者所得などを受取る。一方国内での生産から生じる所得の一部は同様な形で海外の非居住者たる経済主体に支払われる。これらの所得の受払いを加減したものが国民総生産 gross national product;GNPで,したがって GNPは実際にはその当該国の居住者が受取った所得の総額に等しいということになる。新国民経済計算体系 (新 SNA) 推計作業では GDPは付加価値法による産業別付加価値推計値を集計することによって求められる。 (→経済活動別国内総生産 , 国民所得勘定 )
(筆者の頭が悪くて)よくわかんないですね。
めちゃくちゃ簡単に言うと、
GDP=商品orサービスの価格×生産高
って感じです。
2.中間財(Intermediate Goods)
加工過程を経た製品で、生産活動において原材料・燃料・動力または消耗品としてさらに使用されるもの。ナフサ、自動車のエンジン・タイヤなど。
簡単に言うと
中間財=財の原材料になる財
って感じです。
3.最終財(Final Goods)
これまた簡単に言うと
最終財=これ以上他の財に作り変えられることなく、消費される財
って感じです。
3.中間財の価格は最終財の価格の中に含まれている
最終財の1つとして100円のサンドイッチと、その原材料となる中間財の1つとして10円のレタスを考えてみましょう。(価格は適当です。)
サンドイッチの価格は、当然利益が出るように、原材料費や作るのに掛かった経費などを上乗せして、決定されますよね?
10円のレタスを使ってサンドイッチを作ったのに、10円以下で販売しては商売になりません。
サンドイッチの価格である100円の中には、レタスの価格である10円が含まれているのです。
この例を一般的な言い方直すと、
最終財の価格の中には、原材料となった中間財の価格が含まれているのです。
4.国内総生産に中間財の価値を含まない理由
3.を考慮すると、国内総生産の計算に中間財の価値を含めるとマズイことが起きます。
最終財であるサンドイッチの価値を計算に含め、中間財であるレタスの価値も計算に含めると、レタスの価値を二重に計算してしまうことになります。
これが国内総生産に中間財の価値を含まない理由なのですね。
5.まとめ
国内総生産の計算で中間財を二重計算してしまうと、国内総生産を過大評価してしまいます。
計算の上での注意点ではありますが、
中間財の価値を考慮しなくても、最終財の価値だけ考えればいいと言うこともできますね。
モノは言い様です。